世はパワハラ禁止。
または同一労働、同一賃金時代に突入しているが、一向に改善されないどころか悪化しているメディア業界である。
さて今だにダイヤモンド・オンライン(以下DOL)でもう書かないんですか? すごく面白かったのに、と、聞いてくださる方がいるので、説明しますね。
全部事実で、そのまま書いています。海外在住なのでやり取りはメールで全部記録も残っています。
超好成績にボーナスはありますか? と聞いただけで、ピンハネ麻生祐司編集長が逆ギレ
ごくごく簡単にいうと、谷崎光の中国ウラ・オモテという連載をしていて、ものすごく成績が良かったんですね。
で、一年やって値上げ(2万5千円から3万5千円)を言われた。
そのときに過去のPVから計算した売上が1800万円ぐらいになっていた。私がもらった原稿料はその時点で30万円弱。普通はどのサイトでもある取材費もぼほなしで私はずっと赤字。で、「値上げはそれでいいですが、過去分についてボーナスはありますか?」とていねいに聞いたら、聞いただけで麻生祐司ピンハネ編集長(当時。今は知りません)が激怒。
問題を起こすかもしれないから辞めさせろ、となりました。
その後連絡しても担当と一緒に会社の中に隠れて出てこない。確定申告の連絡なども全部放置。大変困りました。
これは払えます、とOKの出ていた先行記事の取材費十数万円もそのままです。
では、詳しくいきましょう。
①どのぐらいの成績だったか
一番バズった記事が約750万PV。
一本の平均が約88万PV。
12本書いた合計が1千55万PV。
(数値はダイヤモンド社提供)
これがどのぐらいいいかというと、当時、担当編集者 山本猛嗣氏からメールで伝えられたのが、
通常、我々が原稿を依頼して、
「最低、このくらいを超えてほしいな」というレベルが3万PV
これを超えたらホームラン級というレベルが10万PV
凄い読まれた場外ホームラン級が40〜50万PV
私は一本の平均が88万PV.
一回バズる人はいますが、毎回ここまで成績がいい人はあとにも先にも私だけだったそうです。
他の筆者の何十倍、何百倍になります。
ちなみに原稿料は全員同じ、と聞いていたんですが、全然人気じゃない(1年に1回もランキング20位内にでてこないような)”人気の連載陣”の中のおっさんの一部が3万円だったとか。
②1年やって、2018年の11月に原稿料の値上げをしてくれることになった。
一本25000円→1本35000円です。
25000円は最初に確認しています。そのときにバズったらボーナスくださいね、と言ったら沈黙したままYESでもNOでもなかった。
一年赤字でやって、今まで出なかった取材費も多少出ると。
それはもちろん喜んでOKした。
そのときに過去分についてサイトの売上と累計PVから初めて換算計算したら、私の記事の累計売上合計が推定1800万円になっていた。
私が一年でもらったのは原稿料全部で最終合計34.5万円弱。この聞いた時点では30万弱。
A)計算の根拠 担当者から聞いたサイトの売上が1億円超え。月間PVは公称6000万。単純換算で1PVが1.66円で計算。
私の累計PVは、連載中、何度聞いてもずっとデーターを取っていないと嘘をつかれてましたが、実際は回帰率など含め非常に詳しく取ってました。
当時はDOLはまだ有料はなかったので全部広告収入。
B)最終原稿料は全部で34.5万円受け取りました。2.5万円×12回=30万円。初回だけ例外で倍額、あと値上げ了承後の最後の2回だけ通知なく値上げ後の3.5万円で振り込まれていました。
③一般的には出る取材費も大量に提供している写真代も基本的になかった。
編集者とごちそう以外はダメ
最初に750万PVバズった時、担当者が次私が一時帰国したら、銀座でお寿司をごちそうします、というので、私はそのお金が出せるならば経費としてください、これを書くために中国で自腹で3組ごちそうして話を聞いてだから面白くてバズった、私は御社の仕事でお世話になった人にお礼をしたい、今後の御社の記事にもいい、私は別に自分の贅沢は望んでいないといったんですが、不可。編集とのご馳走はOKだそう。
一時帰国時、一回しゃぶしゃぶ食べに行きましたけど、1000万円使っておっさんにごちそうしているようなもんでうれしかないですわね。
ピンハネじいさんが出てくるホストクラブかよ。
(ここにはないですが、一番ウケた記事は、『中国人が日本人には絶対言わない日本旅行の意外な本音』)
(写真は一枚以外は、全部私が提供。これも支払いなし。記事のなかにもたくさんありました)
支払いを約束していた取材済みの取材費も支払いなし
連載中、例外として山本氏から申し出があり無印ホテルの宿泊費約2万円とスマホ取材で若者に謝礼した3500円が支払われました。同じ取材の広州往復数万円や一泊以外の宿泊費はなし。その他全部自分持ち。
値上げ後の最後の2本分は新条件で取材費合計3.5万出ました。つまり年間12本で5.8万円。
あと台湾のモスバーガー取材、北京の無印取材、他、支払えますと言っていた先行取材分も知らん顔で踏み倒し。十数万円ですね。
写真は毎回、私が撮影したものを数点使いましたが、対価の支払いはゼロ。他社はあると聞いたのはあとです。
サラリーマンの方々はよく間違られるんですが、原稿のコスト=交通費などの経費ではない。駐在員一人北京に出すのにいくらかかるか、と考えてもらったらいいと思います。私は自分で自分に給料と経費を払い、20年間駐在し、キャリアと才能と自腹での語学取得留学等、全部あっての好成績なわけです。
しかし途中で何度か「オンラインの記事は吉野家の牛丼でいいんです」と言われたことが印象に残ってます。筆者のみなさーん。安い、早いの牛丼出してる?
連載開始時の編集長は深澤献。
最初から成績良かったんで、ボーナスはないんですか? と聞いたらやはり何度も「嫌ならやめろ!」とパワハラでした。
確かこのときもパワハラ深澤は紙の週刊ダイヤモンドと兼任でした。ダイヤモンドは組合が強くて首になりにくく、年功序列でおっさんの給料は4桁。しかし、吉野家でないたっぷりの取材費と高給人材で作る週刊ダイヤモンドはステーキどころか赤字なんですね。
今回、記事売上に対する編集者さんの関与、というのもゼロではないですが、この連載の場合は、1.記事はてにおはの指摘以外はほぼ無修正。2.企画も取材も写真も費用もその他モロモロも全部私。3.写真はきれいにいれてくれました。が99%が私が撮影。4.タイトルも大半が私かそれを加工したもの。5。サイトがビジネスサイトでその手のお客さんを持っていたことはあるでしょう。以前プレジデントで連載した時も非常に好成績でした。
⑤過去分にボーナスはありますか? と質問しただけで、ピンハネ麻生が逆ギレ
私も仕事そのものは面白くていい記事が書きたかった。結果一年やって赤字だった。
で、「原稿料はそれでOKですが過去分についてボーナスはありますか? 」と聞いてみた。今、メールを見てもごく普通に聞いている。別になしでも普通にやるつもりだった。もともとお金にうるさければ1年、がんばってやっていない。現行のシステムだと手を抜いた記事を量産するのが一番儲かるわけですから。
すると麻生祐司ダイヤモンドオンライン編集長が聞いただけで突然逆ギレ! 原稿料値上げから一転、突然「やめろ!」と一方的に言ってきた。
執筆ややり取り自体は順調で、私は次の原稿も取材してたくさん準備しており、寝耳に水(内容は担当者も了承。取材費前述の通り自腹。台湾などのすでに行った海外もありました)。
⑥ピンハネ麻生と担当者、二人揃ってすばやくトンズラ
そしてその後、連絡を取ろうとしても、担当者の山本猛嗣氏もピンハネ麻生裕司も、大の男が会社の影にこそっと隠れて、メールしても携帯電話と編集部への国際電話での伝言も一切返答がない。確定申告の手続きもその前から依頼していた無断転載対応もあり、大変困りました。
➆話し合いもダッシュで逃げたピンハネ麻生裕司
で、一向に返事がないうちに、年が明けて、一時帰国で東京に行くことになりました。
ピンハネ麻生祐司には会ったことがないし、そもそも会社員なのになぜ会社の業務(利益を上げること)に忠実でないのか、不思議だったので、インタビューを申し込んでみました。
しかし日本についても全然返答がない。ので、ダイヤモンド社の他の方々を通じて連絡してやっとメールが来た。2ヶ月かかっています。会社には案の定、本当のことは何も言っていない。
まずピンハネ麻生祐司はインタビューはダッシュでトンズラした。ぴゅーっ。仕事は全然できないが、会社に隠れるのと逃げるのは上手なんです。
そして、平気で大ウソをついた。メールには、
『連載終了の理由に関しまして誤解が生じているかと思いまして、ご連絡を申し上げました。終了は、次年度を控えた当サイトのコンテンツ戦略と編集部の人繰りに基づく判断でございます』
自分がまず2018年11月初頭に私の原稿料、値上げしたんでしょうが。そこから辞めろ!まで一週間ぐらいの出来事です。全部やり取りのメール残っているんですけど。それならなんで値上げした原稿料で振り込んでるんですか。
メールの最後に、自分の社内での肩書きがずらっと書いてあるのに笑ったが、つまりこいつはどんなウソでも平気で付くやつなんだ、と思った。記者出身者に意外と多いです。
これが今回、記録としても書いておこうと思った理由の一つです。
⑧さらにその直後の2018年11月26日、奇怪なことがあった。
文春オンラインの安田峰俊、山谷剛史の記事です。
https://bunshun.jp/articles/-/9796?page=4
山谷 天安門世代の中国ライターが精彩を欠くようになったのは、現地に在住して情報発信してきた人が帰国したことも大きいと思うんです。
安田 天安門世代のベテラン中国ライターにも、現地から原稿を書いておられた人が何人もいました。それは国内にいるライターでは決して書けない情報だった。でも、ここ数年間でほぼ全員が帰国してしまったんです。
ほぼ全員。最初から逃げ道を考えたいやらしい書き方ですね。
私、2001年9月に中国に来てから2020年11月の今現在まで、ずっと年のほぼ9割は北京です。1ヶ月以上連続して離れたのは父が倒れたときだけ。父の死に目にも北京で、会えませんでした。
私はこの二人とは面識はありません。
ふたりともツイッターで私をだいぶ前からフォローしており、発言が彼らによくリツイートされていた(現在はなし。2019年9月に二人同日に突然私へのフォローを外しました。現在安田は私をブロックしています)。つまり二人は書いた時点で私が北京に居ることはよく知っている。あと天安門世代の書き手で、中国に残っているのはその時点でもう長年私ぐらいです。
なんじゃいな、と思ったけれど、名前が出ているわけではないし、何より安田は要は気も小さいチンピラで山谷は腕のない腰巾着で私が関わるような人ではない。ほっておきました。
彼の天安門の本を「中国詳しく現地に長い谷崎さんからはどう見えますか」とくれた編集さんがいて読んでみたんですが、新しい事実は別に何もない。
まあ彼含め、事件をリアルタイムで知らない人には、別にいいんじゃない? 文春も商売だし、鉄砲玉にしているんでしょう、ぐらいにしか思わなかった。中国人は人を正確に見るから、彼が本当の話を聞けることはこの先もないでしょう。
しかし載った先が私とご縁があった文春ということで、私が本当に帰ったと真に受ける編集者はたくさんいた。おまけに現地や日本メディア関係者の一部が、私は北京にいないとか帰ったとか、その他ありとあらゆる貶める嘘を付く。それ犯罪ですから。その後、東京で仕事先を回っても「本当は日本にいるんでしょ」と言われる始末。
そしてこれは文春の懇意の方から聞いたんですが、この一件はピンハネ麻生が声掛けをしたと。ピンハネ麻生さーん、本当でしょうか?
ピンハネ麻生にしてみれば、私は成績は抜群にいい、しかもダイヤモンドにあった堅い記事なので広告収入もいい(エロで集めても売上はあがらないんですね)。いわゆる直帰率とかサイトへの貢献度も非常に高い。社内的に終わらせる理由がない。
辞めたのは私側の理由にしておくと大変都合がいいわけです。
この件、その一時帰国のときにおかんに、こんなことがあってねーと言ったら、
「まあ、ヒモといっしょやないか。まあほっとき。そんなに仕事ができないのに、長いこと業界で生きているというのはいろいろつながりがあるんやろ」
まあ、そうでしょうね。ダイヤモンドに出戻り3回。何度辞めても独りで立てないヒモ男、麻生裕司。
⑨その後のDOL
その後のDOLは惨状だと思います(たまにしか見ないですけど)。
PVもガタ落ちで、ランキングや昔の記事ばかりが何度もランキングに上がる。これが老舗の経済サイト? という記事も多い。まあ自分たちで吉野家でいい、というぐらいですから。
中国語もできない人をピンハネ麻生は中国に行かせてましたが、取材で頼ってはいけない中国メディアを頼ったために、中国にも日本のヤクザがいる、と書かされたり。
今、サブスクにしているようですが、書籍が無料で読めるということは、本の売上を喰って、サイトに持ってきているわけです。
ダイヤモンドは給料もいいのに、今も記者をサイトで長く募集しているということは、”いつも社員募集”のブラックな世界になっているんでしょう。担当の山本氏は、パワハラがきつい、とこぼしてました。
イチ筆者は今後の他社の受注を考えて外に言わないだろう、と、えげつないパワハラをやり(日本はこういうことだけは手を組んで老害を守るし)、サイトの差配も下手。そして結局書かれて(私は書き手ですから)会社の信用を失墜し、私がダイヤモンドの社長なら首にしますね。
なぜ普通に話し合えなかったのか、今でも謎です。
「今はないです」と説明するとか「もう一年してから話しませんか」とか、10万でも払うとかして続けていれば、自社にも日本にも良かったのに。私は中国ビジネスの実務経験もあり現地も長くかつ才能のある、PVが示すように得難い書き手で、コロナもあって、きっとサイトは大儲けできたでしょう。
⑩今回、公開しようと思ったのは、
こういう不快な目にあっているのは私だけではないだろう。誰も仕事でがんばって結果を出したのに、パワハラピンハネされたいわけではない。
そういうことから自由になりたいと思ったのがまずひとつ。
あと、別にメディアに限らず、この手の仕事が本当にできない、かつ給料だけ高い、社内政治とパワハラと嘘だけうまい、会社の若者の成果を食い荒らしているヒモのダメ男が日本の足をひっぱっていると伝えたい。
嘘をつかれたり、デマを流されたりで、口封じされること自体がいやだったのもあります。今回もピンハネ男どもがまた悪質な嫌がらせをしてくるかもしれない。
でも私は別に世界で1人になっても、屈する気はないですね。
さ、情けなーいヒモのピンハネ男ども、かかってきなさい。
参考①
(民主党政権時代(2013年4月)に施行された労働契約法20条は、「正社員か非正規かにかかわらず合理的な根拠のない待遇格差は認めない」という画期的なものでした(現在はパートタイム・有期雇用労働法に移行)。これによって経営側は、「身分(正社員じゃないんだから)」を理由とした賃金の差を正当化できなくなり(同一労働同一賃金)、それが福利厚生や賞与・退職金といった「正社員の特権」にまで及んできたのです。
参考②
当時の記事を転載したものです。
当時の記事は、2本をのぞいてDOLからは削除してもらっています。当初、当方からの申し出があれば削除OKの約束をしました。